検査体制 2020 12 31
「コロナの検査は、感度よりも頻度が重要である」
新型コロナウイルスについては、
世界の趨勢は、ワクチンや治療薬の開発が進んでいますが、
検査体制の強化も進んでいます。
医師の上昌弘氏の著書から引用しましょう。
以下は、引用です。
英科学雑誌「ネイチャー」は、2020年7月9日号に、
「コロナの検査は、感度より頻度が重要」という記事を掲載しました。
この記事では、PCRの感度が不十分な点(30〜50%を誤って陰性としてしまう)を、
検査を繰り返すことで克服しようとしています。
具体的には、PCR検査を毎週実施することを推奨している。
日本にいると想像できませんが、
世界ではPCR検査の実施回数を懸命に増やしています。
例えば、米プロバスケットボールリーグNBAは毎日、
野球の大リーグMLBは隔日、
サッカーの英プレミアリーグと独ブンデスリーグは週2回、
PCR検査を受けることが義務付けられています。
(引用、以上)
日本は、世界の趨勢から離れて、
「ガラパゴス化」していないでしょうか。
もちろん、日本においては、
欧米と比較すると、感染者の数が非常に少ないと言えます。
だから、PCR検査の回数を増やさなくてもよいという理屈も成り立ちますが、
そうであれば、欧米で猛威をふるっているコロナが収束しない限り、
日本は、「鎖国」を続ける必要があります。
つまり、日本という「ガラパゴス諸島」では、感染者が少ないので、
楽園を守るために、「鎖国」をする必要があるのです。
しかし、新型コロナウイルスで何が一番怖いかというと、
元気で歩き回る無症状者の存在です。
たとえ楽園であっても、元気で歩き回る無症状者の存在は脅威でしょう。
多くの日本人は、不安があるでしょう。
自分がコロナにかかっているのではないかという不安、
他人にコロナをうつしてしまうのではないかという不安があります。
このような不安を抱えていては、経済は委縮してしまいます。
景気対策のためにも、国家の総力を挙げて、PCR検査を実施すべきです。
(参考文献)
「日本のコロナ対策はなぜ迷走するのか」(上 昌弘)